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新生児(赤ちゃん)の嘔吐〜原因と対処方法・特に気をつけるべき病気

新生児には嘔吐がよくみられますが、これは新生児の胃の形が垂直で、入り口の筋肉がまだしっかりしていないためです。
嘔吐以外に特に異状がなく、吐いたあともケロっとしており、ミルクをよく飲み、あやしたときに笑うならば心配はないので自宅で水分補給に気をつけながら様子をみましょう。

それ以外の嘔吐には、以下の原因が考えられます。


● 食中毒

発熱や下痢を伴う嘔吐ならば食中毒が疑われるのですぐに病院に連れて行きましょう。


● ウイルス性胃腸炎

病気による嘔吐でもっとも多いのがウイルス性胃腸炎です。
食欲がなくなったり体重が増えない場合は病院に連れて行きましょう。 


● 風邪

風邪にともなう咳の刺激で吐くことがありますが、風邪が治り、咳がおさまれば嘔吐もなくなります。 


● 腸重積症

小腸の一部が腸にもぐりこみ重なりあってしまう病気です。
時間がたつともぐりこんだ腸が腐ることもある危険な病気です。
突然顔色が悪くなり泣くことと吐くことを10分置きに繰り返す場合は、すぐに病院に連れて行ってください。 


● ロタウイルス性腸炎

冬によくみられる病気で激しい嘔吐とすっぱい臭いのする下痢をするのが特徴です。 


● 噴門弛緩症

胃の入り口にある噴門が緩んでいるため飲んだものを口からだらだらと吐いてしまう症状ですが、自然に治るので治療の必要はありません。 


● 幽門狭窄症

胃の出口にある幽門が厚くなる症状で、ミルクを飲むたびに勢いよく吐きます。
軽症の場合もありますが、ほとんどのケースは手術が必要なので病院に連れて行きましょう。

乳児・幼児(小学生以下)の嘔吐〜原因と対処方法・特に気をつけるべき病気

乳幼児の嘔吐は、体重が増加している場合はミルクの飲みすぎや空気嚥下症(ミルクと一緒に大量の空気を飲んでしまい、げっぷと一緒に嘔吐してしまう症状)によるものなので、水分補給に気をつけながらしばらく様子をみるようにします。
ミルクの飲みすぎが考えられる場合はミルクの量を減らし、空気嚥下症の場合は哺乳瓶の乳首の形を変えたり、穴を大きくしたなどの対処をして、空気をたくさん飲み込まないようにしてみましょう。

嘔吐の原因として考えられる病気には、以下のようなものがあります。
 

● 幽門狭窄症

胃の出口にある幽門が厚くなる病気で、勢いよく嘔吐します。
お腹の上部が膨張し、下部は平坦・陥没するのが特徴で、空腹感が強く、ミルクもよく飲みます。
手術が必要な場合が多いので病院へ連れて行きましょう。

 
● 腸重積

機嫌がいいときと悪いときの差が激しく、風邪でもないのに嘔吐を繰り返し、赤い鮮血状の下痢をともなう場合は腸重積の疑いがあります。
発症1日以内なら高圧浣腸でよくなるのですぐに病院に連れて行ってください。



● 嘔吐下痢症

急に嘔吐・下痢がおこる病気で、熱を伴う場合もあります。
口から入ったウイルスが原因で、ウイルスが排出されると症状は治まるので、白湯や乳児用イオン水などを与えながら様子をみましょう。
半日たっても嘔吐がおさまらない場合は、ナウゼリンのような吐き気止めの座薬を使います。
体力がなく、ぐったりしてきた場合は注意が必要なので病院へ連れて行きましょう。

子ども(小学生以上)の嘔吐〜原因と対処方法・ウィルスによるものなど

子どもの年齢が上がるにつれてストレス・緊張・不安・動揺などが原因の嘔吐が増えてきます。
このような精神面が原因の「周期性嘔吐症」は、2−10歳に発症することが多く、突然嘔吐が始まり数日間続くのが特徴です。
嘔吐の回数が多くなると胃液や血液が混ざり、息が甘酸っぱい臭いになります。
食欲不振となりぐったりしてくることがあるので、まずリラックスさせて精神的緊張をやわらげ、水分や消化のよいものを与えましょう。
必要ならば鎮吐薬も服用します。思春期に達するころには自然に治まるケースがほとんどです。

それ以外の嘔吐については次のような病気が考えられます。


● 自家中毒

代謝などの身体メカニズムが乱れることで起こる病気で、突然腹痛を伴った嘔吐が始まり、激しくなるとコーヒーのかすが混ざったようなものを吐きます。
口からは甘酸っぱいにおいがします。


● ロタウイルス腸炎

白く水っぽくすっぱい臭いのする下痢と38度前後の熱を伴います。


● 急性虫垂炎

右下腹部に痛みを感じ、微熱があるなら急性虫垂炎が考えられるのですぐに病院へ行きましょう。


● アセトン血性嘔吐症

血液中のアセトンという物質が増えたことで起こる病気で、突然顔色が悪くなり激しく嘔吐します。
繰り返し嘔吐しますが危険な病気ではなく、心身の疲労からくるものだと推測されています。
命に別状はないのでイオン水やスポーツドリンクなどを与えて様子をみますが、飲んだものをすぐに吐いてしまうような場合は病院へ連れて行くことをおすすめします。

風邪による下痢を伴う嘔吐〜対処法について

胃腸風邪など、下痢を伴う嘔吐の症状が出ている時に、自宅でできる対処法を紹介します。
胃腸風邪の原因はウイルスがほとんどなのでワクチンなどはなく、症状が現れたらウイルスが排出されるのを待つしかありません。


■ 脱水症状に気をつける

食欲がなく、食べてもすぐに嘔吐してしまうかもしれませんが、脱水症状をおこさないようスポーツドリンクや果汁ジュースなので水分と栄養を補給しましょう。
スポーツドリンクは塩分やミネラルを含んでおり、体に吸収されやすいのでおすすめです。
冷たいものはよくないのでスポーツドリンクはお湯で割ることをおすすめします。 


■ 消化のよいものを食べる

食べ物を口にできるようになったらおかゆやうどんなど、消化のよいものを少しずつ食べて体を慣らしましょう。
林檎を皮付きのまま摩り下ろしたものや白身魚などもおすすめです。


■ 糖分を補給する

糖分は体力が落ちているときのエネルギー源となるので、食欲がない時は飴をなめることをおすすめします。


■ 下痢止めは飲まず、整腸剤を服用する

風邪が原因の嘔吐・下痢の場合、ウイルスを排出すれば症状がおさまるので苦痛でも下痢止めなどで無理に下痢を止めないようにしましょう。
自己免疫力を働かせるため、風邪薬、解熱剤もなるべく飲まないようにしましょう。 


■ 十分に休養をとる

仕事や学校は休み、外出や家事もできるだけ控えてよく寝るようにしましょう。
体をあたためてひたすら安静にするのが回復への近道です。
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